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■学歴と有業率のビミョーな関係

総務省統計局「就業構造基本調査」をもとに学歴別の有業率をまとめてみた。なお、この記事で使うものは特記しない限り全て2007年調査のものである。

1.男性
男性の学歴・年齢別有業率は以下の図の通り。

男性の学歴別有業率

20代の有業率が他の年代のそれよりも若干低いのと、年齢にかかわらず中卒者の有業率がかなり低いのが目立つ。時折「金が無いなら中卒で働け」という意見を耳にするが、中卒だと職にありつきにくいことがわかる。確かに十数ポイントの差ではあるのだが、他の学歴とは大きな差があるのは事実だ。

2.女性
女性の学歴・年齢別有業率は以下の図の通り。

女性の学歴別有業率

こちらは学歴が上がるほど有業率が上がるという単純な関係が成り立たない。高校・専門学校卒と学歴が上がるとともに増えてきた有業率が短大・高専・大学卒になると有業率が低くなっている。さすがに大学院となると再び有業率が増えるが。これは女性の場合、「専業主婦」という選択肢を選ぶ方も多いためだろうと推測される。そこで、専業主婦(無業者のうち「家事をしている者」のこと)と有業者をあわせた人口がどのくらいの割合になるのかも調べてみた。その結果が次の表である。

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こうしてみると中卒者を除けばほとんど差が付かない数値となった。多くても2ポイントの差である。特に短大卒の女性の専業主婦志向の強さと専門学校卒の女性の仕事志向の強さが見て取れる。ともかく、女性の場合学歴による差は仕事をするか専業主婦になるかに現れるということである。中卒者を除いては。

特記・中卒者は不利だ
ここまで学歴と有業率の関係を見てきたが、中卒者は他の学歴に比べて段違いに不利だということがわかる。男性では他の学歴の者よりも段違いに有業率が少なくなっており、女性では職に就いているわけでもなく専業主婦というわけでもない者の割合がやはり段違いに高い。確かに十数ポイントの差ではあるが。
時折高校無償化をめぐる議論などで「金が無いなら中卒で働け」という意見が散見されるが、中卒者の不利な状況を統計としてみればそのような意見には賛成できない。道中隆氏の調査によれば生活保護受給世帯の世帯主の72.56%までが中卒・高校中退の学歴(就業構造基本調査ではどちらも中卒カテゴリーに入る)であるとのことである。老人世帯を除いても生活保護受給世帯の世帯主の70.27%が中卒・高校中退である。このことを考え合わせれば、中卒で社会に出るというのは著しくリスキーなことなのである。

なお、この記事で示したグラフの数値データは参考資料(Excel形式はこちら)にまとめてある。参考資料の元になった数値は就業構造基本調査の統計表をご覧いただきたい。
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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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