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■市議が異状死した直後の聖教新聞を検証してみた【ごにょごにょ追記】

[2010.1.4追記]東村山市議異状死事案に関する資料を求めてこのブログへ来られた方へ
このブログには大したものはありません。詳細な資料をお求めの方は朝木明代市議万引き被疑事件・転落死事件 まとめWikiをご覧下さい。質・量ともにはるかに豊富な情報が掲載されています。

※〔〕内は2009/2/11に追記したものです。

2ちゃんねるの朝木明代さんを殺したのは創価だと聞いたのですが 2というスレッドで次のような書き込みを見た。

843 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/11/19(水) 16:28:33 ID:EO8Z//SV
事件の翌日に聖教で「自殺報道」していたからには、
「自殺事件工作」を創価が行った事は明白。
取り調べ室に行くのは当時の会長…

なるほど、一応はこうして疑われている以上、確かに東村山市議異状死事案発生直後の聖教新聞は検証してみる価値はありそうだ。
というわけで一気に検証に移ることとする。

聖教新聞がこの事案について第一報となる記事を掲載したのは異状死翌々日、1995年9月3日付けのものだ。
「万引き容疑、書類送検 東村山女性市議飛び降り自殺か 東京」という記事〔第10面。なお、この記事の画像をアップしたのでこの記事の「続きを読む」をクリックしてご覧下さい〕がそれである。
記事では東村山署の調べとして「六階建てビルの五階と六階の間の階段踊り場から飛び降り、自殺を図ったとみられる」としている。
確かに第一報から自殺とは怪しい気もしないでもない。

そこで三大紙の記事も読み比べて見ることにしよう。ただし、こちらはすべて縮刷版である。
朝日、読売、毎日いずれもこの事案について9月2日付けの夕刊で第一報となる記事を載せている。
○朝日
「万引き容疑、書類送検 東村山市議が転落?死亡」という見出しで東村山署は「自殺と事故の両面で調べている」としている。
なお、この記事では議席譲渡や万引き容疑で書類送検されたこと、さらには被害届を出した店主を名誉毀損で告訴していたことにも触れている。
〔第15面(社会面)、縮刷版109頁〕
○読売
「女性市議(東村山)が変死 当選長女が辞退で物議 6階ビルから転落?」という見出しで東村山署で「自殺、事故などの面から調べている」としている。
三大紙の中でもっとも詳細に報じており、異状死前後の状況についても詳しく報じている。
なお、議席譲渡や万引き容疑での書類送検に触れているのはもちろんのことながら、異状死した市議の自宅門柱に火がついた新聞紙の束が置かれていた事案、異状死した市議と同じグループで活動していた市議が暴行を受けたという事案についても触れている。
〔第11面(社会面)、縮刷版107頁〕
○毎日
見出しは「東村山市 女性市議が転落?死亡 4月に親娘当選 マンション6階から」というもの。東村山署は「自殺した可能性もあるとみている」としている。
こちらも読売ほどではないが朝日よりも詳細に報じており、議席譲渡や書類送検、さらには新聞紙放置事案についても触れている。ただし、同僚市議暴行事案については触れていない。
〔第8面(社会面)、縮刷版98頁〕

読売こそ犯罪性を若干臭わせてはいるものの、他紙は犯罪性があるような書き方をしていない。

翌3日の朝刊も見てみよう。聖教新聞が「自殺」と第一報となる記事を載せたのも3日である。
朝日は東京面〔第29面、縮刷版139頁〕で「朝木市議急死 同僚議員らに衝撃」という見出しで他党派の東村山市議や東村山市幹部のコメントを載せている。この記事は事実関係については一切触れておらず、もっぱら情緒に訴えるのみの記事となっている。
読売は社会面で「女性市議、自殺の可能性高い」という見出しで「同署は、「事件性は薄い」として朝木市議が自殺した可能性が高いとの見方を強めている」と報じている〔第31面、縮刷版139頁〕。
ただし、都民版〔第28面、縮刷版136頁〕では「東村山市議の転落死 「自殺するはずない」 警察判断に遺族側反論」という見出しの記事を載せている。
この記事では「遺族らは「本人は翌日、高知へ旅行する準備を進めていたのに、自殺するわけがない」と慎重な捜査を求めている」と書いてはいるものの、最後は「自殺したとの見方を強めている」と締めている。
毎日は社会面で司法解剖の結果死因が出血性ショックであったこと、また、同じ記事で通報者の証言として「店長が「飛び降りたんですか」と聞くと、否定したという。」と報じている〔第26面、縮刷版126頁〕。

地方紙に目を転じると北海道新聞が3日付け朝刊〔第31面〕で「自殺と事故死の両面で調べている」と犯罪性を完全に否定した書き方をしている。

こうして見ると、聖教新聞が3日朝の時点で「自殺を図ったとみられる」という書き方をしているのは限られた紙面と文字数の中ではむしろ自然であると言えるのではないだろうか。

この際なので東村山署が自殺との最終判断を発表したことを聖教新聞がどう報じたのか三大紙と比べながら見ておこう。

聖教新聞はこのことを1995年12月23日付けのもので「東村山市議の転落死問題 警視庁が「自殺」と最終結論 「学会が関与」とデマ宣伝したマスコミ、自民党議員 問われる重大な責任問題」という見出しで報じた。
記事では東村山署の発表として現場付近の状況から犯罪性は無かったと述るにとどまり、自殺の動機には一切触れていない。書類送検されたことは一応記述があるが。
これに続けて創価学会が関与したかのような質問を行った代議士や創価学会が関与したかのような記事を載せた雑誌を批判して記事を終えている〔第3面〕。
この記事は創価学会を中傷するデマを流した者を非難しつつも、死者について過度に詮索する事はしておらず、創価学会を擁護することとと故人への配慮をうまく両立させた、抑制の利いた記事として評価できる。

一方、三大紙の方であるが、三大紙はいずれも1995年12月22日付け夕刊でこのことを報じた。朝日は「元市議の転落死犯罪性なしと断定 東村山署」という見出しの記事で当日の現場の状況を記し「同署は「状況などから自殺と見られる」としている」と簡潔にまとめている〔第21面(社会面)、縮刷版1051頁〕。
毎日は「「市議の死は自殺」 東村山署が捜査を終結」という見出しの記事で当日の状況について説明する東村山署長の発表を詳しく記している。
これに続けて遺族や同僚議員らの主張に触れ、最後に異状死した市議の長女の談話を載せて記事を終えている〔第13面(社会面)、縮刷版853頁〕。
読売は「東村山市議の転落死は自殺」という記事で東村山署の発表として当日の状況の説明を載せ、「動機については、朝木さんが今年六月に市内の洋品店からTシャツを万引きしたとされた事件で、東京地検八王子支部に出頭を求められていたのを苦にしたのではないか、としている」と続けている〔第18面(社会面)、縮刷版1090頁〕。
そういえば「糞の根」グループのゼリ幸先生は「警察が「万引きを苦にしての自殺」などと公式に発表出来るはずもありません。」などと書いているが、まあこれはまともに裏を取ってない記述であると言うべきである。読売もまた異状死した市議の長女の談話で記事を締めている。

実際に記事を読み比べた印象としては、聖教新聞の記事は創価学会をこの事案に絡めて批判した代議士や週刊誌に対する非難が特徴的であるが、その他には三大紙とこれといった差異はない。

◆おまけ
なお、東村山署の捜査終結までに聖教新聞は次のような記事を掲載した。
○週刊誌編集人及び遺族らを刑事告訴したことを報じ、また、万引きや市議の死に創価学会の関与はないと記述した記事(1995年9月13日付け〔第2面〕)
○秋谷会長(当時)へのインタビュー記事として万引きは創価学会の陰謀によるでっち上げ、市議の死も創価学会の陰謀によるものだという説への反論(1995年9月21日付け〔第3面〕)
○週刊誌編集人などへの刑事告訴が受理されたことについての告訴代理人の談話。なお、この談話では事実無根の中傷をしたと述べているにとどまる(1995年9月26日付け〔第2面〕)。
○週刊誌編集人及び遺族を名誉毀損による損害賠償請求訴訟を提起したことを報じた記事。この記事では市議の死に創価学会が関与していないと述べているにとどまっている(1995年10月7日付け〔第2面〕)。

ここまで見てきた結論としては、東村山署の捜査終結までの聖教新聞ではゼリ幸先生が言うように「万引きを苦に自殺した」との説を積極的に宣伝したとは言えないんだな。

◆おまけその2
「民主主義汚染」を読んで、捜査終結を発表した当時の東村山署長が山田正治という名前だと言うことを知ってからもしやオウム施設への強制捜査の際に真っ先に信者を逮捕し、後に捜査一課長になった刑事部の理事官と同一人物ではないかと疑問に思っていたのだが、やっぱり同一人物のようだ。
1995年9月8日付け朝日新聞東京面に8日付の警視庁人事として同氏が刑事理事官から東村山署長へ異動したとの記述があった。まあこれはどうでもいいことであるが。
聖教新聞の第一報記事の画像である。
1995年9月3日聖教新聞10面

ご覧いただければわかるように、1面ではなく10面の時事ニュースを短く伝える欄に一番小さい扱いで掲載しただけである。
全国紙もそれなりに取り上げた事案であるから、聖教新聞もこの程度の記事を掲載しても全く不自然ではないと私は思うのだが。
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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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