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■ある証券会社の話~現状の大学への奨学政策って、アンフェアだよね

 ある国にとある証券会社がありました。この証券会社が扱っているのは、まあごく一般的な証券取引です。この証券会社にはひとつの売りがありました。もともとのお得意様の家系に属する人が取引するときには、取引を始めるときの元手を提供してくれるのです。そして、この証券会社の扱ってる商品は、当初投じた元手以上の損失は生じないものばかりなので、その家系に属する人たちは安心して取引ができました。しかし、そんな家系に属していない人たちは、損失も全て自分でかぶらなければなりません。あるとき、この証券会社はアンフェアだと訴える人が現れました。しかし、その人たちに向けられる意見はとても冷たいものばかりでした。
「自分で勉強して損失を出さない取引をすればいいだけ」
「そもそも取引なんかしなくてもいいだろう、取引をしないでお金を増やす道を探ればいい」
「上を見て平等を訴えててもキリがない。リスクはある。だから躊躇する。だからこそがんばって収益を出せばいい」
「そも人間は平等じゃないんだから、元手を出してもらえるかどうか等言っても仕方ない、家系に属していないのに、自分で存しないような取引もできないなら損失くらい許容しろ」
「誰にでも元手を提供しろって、共産主義にでもしたいつもりか」
「損失が怖くて取引をしないのなら、それは自分の人生を考えて取引をしない選択をしただけの話」
 とまあひどいものばかりでした。日本国では、証券会社が元手の提供などしたら、金融庁が真っ先に飛んできますが、この国ではそんなこともないようでした。かくして、この国では一部の恵まれた家系の人間だけが、ほとんどリスクもなく証券取引をし続けることができ、それ以外の家系の人たちとの差は広がっていくばかりでした。めでたしめでたし。

 …日本の今の大学進学に必要な費用の負担をめぐる現実って、これとほとんど変わらないのよね。
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テーマ:教育政策 - ジャンル:政治・経済

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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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