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■「国民が知らない反日の実態」の主張する「男性差別問題」とやらは「男性特権」を侵害するなという主張でしかない

 国民が知らない反日の実態というもうタイトルからしてネトウヨがやってるようなサイトがある。その中の一ページ、「男性差別問題の正体」がもう大笑いそのものの内容に仕上がっている。大笑いすれば済む程度ならまだいいのだが、ここの主張、どう考えても女性差別を助長しているようにしか見えんのだ。いちいち取り上げていくとキリがないのでとりあえずやりやすいネタだけを検証していくが、先んじて結論を言っておくとこのサイトが言ってる男性差別とやらは女性が男性並みの環境を教授できるようにする措置のことを男性差別と称しているに過ぎない。かいつまんでいえば女性が男性並みの環境を享受するのは許せない、常に男性の環境は優遇されるべきと主張しているだけだ。ただし一部にはもっともな主張もあるのは事実ではあるが。
 さて、個別の検証。

男女共同参画社会基本法は、元からあるべき男性への考慮がされておらず、女性中心の内容となっており、両性への考慮が欠けている。

 一体元からあるべき男性への考慮とはなんなんだろうか。男性を優遇しろということだろうか。よくわからない。もともと社会参加が立ち遅れていた女性の社会参加を推進していく施策を打ち出すのは当然の事で、これを男性差別といっているのだろうか。

男女雇用機会均等法では、以前まで女性差別のみを禁止する内容となっており、男性差別を問題としていなかった(ただし、2007年の法改正により、男性への差別も処罰の対象となった)。

 これも前記同様。もともと雇用の世界では男性がとても有利であったという立法事実があって女性の雇用環境の底上げをするという目的で立案されたものであるから女性差別をまず取り扱ったのはいわば当然である。

生活保護法によると、女性は55歳から生活保護を受けられるが、男性は65歳からしか受けられない。

 そんな条文はどこにもない。生活保護を受ける要件は自らが有するリソースを使ってもなお国が定めた最低生活費を得られないというものだけである。なお、平成23年被保護者全国一斉調査と総務省統計局の人口推計によれば2011年の人口当たり生活保護利用者は男性の方が若干多い。

・夫は遺族基礎年金ないし遺族共済年金の対象者に含まれない。
・労災遺族年金法によると、妻は年齢制限が無いのに対し、夫は55歳からでないと受給出来ない。夫が無収入であっても適応される。
・寡婦年金では妻のみ支給される。

 これは数少ないもっともな主張ではあるが、しかしこれももともとは男性よりも就労の機会が少ない女性への手当てという面があった。ただいまや古びた感もあるので実際に崩壊性がされてこれらの制度による遺族給付も男性を対象とするように改められた。

女性専用車両はあるのに男性専用車両はない

 痴漢に遭うのはほとんど女性。女性が男性と同じ程度には痴漢を心配せずに済むようにする措置が女性専用車両だ。それを差別だとか主張するってことは要するに女性は男性よりも環境が劣っていて当たり前と主張しているに過ぎない。

 もういい加減うんざりしてきたので止めておく。このようにことごとく女性の不利を少しでもカバーしようとする施策を男性差別と称していることがわかる。そしてこのような発想が出てくるのは女性の不利を改善するなどとんでもない、再分配などとんでもないという発想だ。

 お笑い種なことに「男女共同参画の正体」なるページもあって、このページでは「ジェンダーフリー」を舌鋒鋭く批判している。「【ジェンダーフリー※2】・【伝統文化の破壊】 」を問題視するくせに「一部の教育機関や企業等では男性のみファッションや染髪等を禁止する。それに対し女性は茶髪やネックレス、指輪等、ファッションの自由を認められているが、男性はファッションの許容度が低く制限される傾向がある。」ことを男性差別と称しているんだからもう何がなんだかさっぱりわかりませーん。
 最後。「女性の社会参加促進→職は無限ではない→【ニート問題】」と書いてあるがそもそも総務省統計局「就業構造基本調査」によれば20代後半の通学者を除く無業者の割合は1987年に比べて減少している。ただその内訳が違っているだけだ。確かに1987年は20代後半の通学者を除く無業者はその8割以上が配偶者ありの女性で、10%が配偶者無しの女性、10%が男性(配偶者の有無は問わない)であったのが2012年は20代後半の通学者を除く無業者総数に占める割合は配偶者ありの女性が42%に下がる一方配偶者無しの女性が29%に、男性(配偶者の有無は問わない)が28%(いずれも四捨五入、合計は合わない)になっている。かつて若い無業者は「家事手伝い」や「専業主婦」と名づけられていたが現在では「ニート」と名づけられるようになっただけともいえるわけだ。少なくとも女性ばかりが働かないでいたのが女性も社会参加するようになったのは肯定的にとらえられるべきと考える。男性無業者が少ないってのはそれこそ「男性差別」ではなかろうか。
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テーマ:性差別 - ジャンル:政治・経済

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