ヘッドライン

■全国学力テストにによればテレビやネットに長時間を費やしても、読書に費やしても、やっぱり学力は落ちるんですよ

 世間一般では都道府県別学力レースにしか使われていない全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)であるが、この調査、一般に言う学力テストだけではなく児童生徒にアンケートをする質問紙調査も行われていることを知る人はあまり多くない。質問紙調査と平均正答率のクロス集計結果も報告書として出されていて、なかなか興味深いデータもある。今回は平成25年調査の結果で興味深いデータを見つけたので紹介しよう。

1.テレビやインターネットは「まったくしない」と逆に平均正答率が下がる
 ちょっと意外な結果だった。中学3年生に調査をした結果、テレビやDVDをまったく視聴しないと答えた者の国語Aの平均正答率が75.4%、1時間より少ないが視聴すると答えた者の国語Aの平均正答率が80.2%であった。そして1時間以上より視聴時間が長くなればなるほど平均正答率は下がる傾向にあった。他の教科でもこれは同じ傾向である。
 また、インターネットでも同じ傾向が見られた。インターネットをまったくしないと回答した者の国語Aの平均正答率が76.4%、逆に1時間より少ないがインターネットをすると回答した者の平均正答率が79.3%。そこからさらに時間が増えれば増えるほど平均正答率が下がるのはテレビと同様である。教育関係者はテレビやインターネットをやたらと敵視しているがテレビやインターネットもほどほどに接したほうがいいという結果が表われた。

2.読書も長時間やれば平均正答率が下がる
 続いては教育関係者ご推奨の読書である。こちらももちろん読書をまったくしない者の国語Aの平均正答率が最も低いのは変わらないが(73.2%)、驚いたことに長時間を費やせば費やすほど平均正答率も下がる。30分以上1時間未満と回答した者の国語Aの平均正答率が79.8%なのに対し2時間以上と回答した者の平均正答率が77.7%という結果である。この調査では読書については2時間以上はすべて同じ区分になっているので傾向ははっきりしないが、テレビやインターネットなどと同じように3時間以上、4時間以上と問うた結果はおそらく長くなればなるほど平均正答率が下がる傾向にあるものと推測される。

 いかがだろうか。こういう結果を見ているとテレビやインターネットより読書を若齢者に推奨する教育関係者の考えは単に古いものを新しいものよりもよいとみなす根拠不明・意味不明の妄想でしかないと判断できる。何事もほどほどに接するのがよいのである。

〔2014.8.25追記〕
 本日、2014年実施の調査結果が公表された。この調査の結果もこの記事で掲げた2013年調査と同じような傾向が出たので詳細は割愛する。しかし、「携帯電話やスマートフォンを使う時間が長ければ長いほど平均正答率が下がる」と言う傾向は報じる割にまったく使わない者の平均正答率はむしろ下がり、さらに読書でさえも費やす時間が長ければ長いほど平均正答率が下がることは報じないのは一体なんなんだろうなと。
スポンサーサイト

テーマ:全国学力調査テスト - ジャンル:学校・教育

プロフィール

資料屋

Author:資料屋
ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム