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■現状のように避難を徹底していなければ福島第一原発事故による被曝死が確実に出ていた

 福島第一原子力発電所事故について過去二回ほど書いてきたが、これで一応ラストである。これまでに私は「避難を徹底したから被爆による死は避けられました、その代わりに避難による死が多数発生しています」と述べてきた。今回の事故ではたまたま避難を徹底することができ、高い線量の被曝を避けることだけはできたので避難しなければどれだけ危険な状態になっていたかいまひとつ現実味を感じられない。そこで事故当時のデータを見てみた。
 事故当時の福島第一原子力発電所から20km圏内の放射線量のデータは今現在も原子力規制委員会サイト内に公開されている(東京電力株式会社福島第一原子力発電所の20km圏内の空間線量率の測定結果)ここに掲載されている最も古いデータである2011年4月のデータを見てみよう。3月30日から4月2日の観測データによれば大熊町夫沢で124.0μsv毎時を記録したのが目を引く。この線量を一年間浴び続ければトータルで1086.24mSv、すなわち1.08svの線量を浴びることになる。さすがにこのレベルになるとかなりの健康被害が生じてくることになる。だいたい0.1svまでは発がんリスクが有意に上昇することがないとされているが1svというのはこれを大幅に上回っている。他の地点でも双葉町山田で79.5μsv毎時(年間換算0.696sv)、大熊町熊新町で23.1μsv毎時(年間換算0.20sv)などといった線量が記録されている。しかもこのような水準の線量が記録されている地点はかなり多いのだ。これだけの線量を浴びれば健康被害は避けられない。
 ここで「確かに高い線量が記録されている地点はあるけどそうでない地点も多いのでは」と疑問を抱くところであるが、しかしどこが高い線量になったかなどというのは風向きなどのほとんど偶然によって決まった。だから現実に高い線量が記録された地点ではない地点で高い線量が記録されてもちっとも不思議ではなかった。であるからこそ20km圏内をすべて避難させるという措置を行わなければならなかった。そして、これらの避難を行わなければ被曝による死者が出るのは避けられないことであった。
 このような当時のデータを忘却して非難しなくても大丈夫ではなかったかなどと問う人もいるのだが、しかしそれは間違いである。徹底的に避難措置を行い、それが功を奏して被曝による死者は発生しなかった。これからも一般住民に被曝による死者は発生しないと考えられる。だが、その避難のために住民の命を削り、千人単位の犠牲が発生した。そしてその犠牲者は今も産まれつづけている。このことを忘れてはならないのだが、どうも忘れられているような気がする。
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テーマ:福島第一原発 - ジャンル:政治・経済

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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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