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■【家計調査ウオッチ企画】所得階級別の収入の推移をウオッチしてみよう〔2015年7月時点最新データ〕

2015年7月の前年同月比経常収入の変化
第一/五分位 1.03倍(↓)
第二/五分位 0.95倍(↓)
第三/五分位 1.06倍(↑)
第四/五分位 1.09倍(↑)
第五/五分位 1.09倍(↑)
(いずれも小数点2位以下を四捨五入)


 「アベノミクス」について「実際に所得が増えるのか・増えたのか」「金持ち優遇ではないか」などと批判がなされている。市民の大勢は経済は盛り上がるだろうが所得は増えないという冷めた見方をしている。
 私はここで考えた。実際にデータを見て論ずるのが手っ取り早い。統計は社会の鏡である。そんな鏡であるデータも見ずに成果を論ずることなどできない。幸い、総務省統計局が「家計調査」という調査を行っていて、家計の収入の状況について毎月調査して報告している。このデータを使わない手はないということでこの記事である。
 まずは中期推移。勤労者世帯を所得の大きい順に並べて世帯数で十等分した階級ごとの年間平均収入(勤労総世帯の所得十分位階級別の平均実収入)を見た。2008年の数値を1としたときどのくらい伸びたり縮んだりしたかをグラフにした。まずは第一/十分位~第五/十分位である。第一~第五

 次いで第六~第十である。
第六~第十
資料:総務省統計局「家計調査」各年版詳細結果表、総世帯のもの、年間収入五分位・十分位階級別 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出
 消費税引き上げとともに物価は上がったのだが、物価の伸びに合わせて実収入が伸びたのはおおよそ所得上位50%の世帯に限っての話であった、所得下位50%の世帯は、所得を増やすどころかむしろ所得を減らしたのである。ここまではっきりとわかれてくれると意見も書きやすいというものである。現与党は、アベノミクスの成果を訴えてはいるが、それは所得上位50%の世帯だけが享受したものである。

 続いては短期推移。2014年8月から2015年7月までの所得5分位階級別の経常収入の伸びを見た。次のグラフは所得5分位階級別の月ごとの前年同月比経常収入の伸び率のグラフである。今回から消費者物価指数の前年同月比伸び率も合わせてプロットした。直近1年

資料:総務省統計局「家計調査」二人以上の世帯詳細結果表、月次、<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出2-7表、 年間収入五分位階級別、勤労者世帯及び総務省統計局「消費者物価指数」
 さすがに前年に比べてほぼ全ての階層で所得は上がっては来ている。物価の伸びも上回ってはいる。ただ、それもここ3ヶ月弱の趨勢でしかない。
 ひたすらグラフを並べただけの記事である。各自粛々と使用されたい。なお、今後も最新の調査結果を随時更新していきたいと考えている。
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テーマ:統計情報 - ジャンル:政治・経済

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