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■「女性手帳バッシャーが見たくない「不都合な真実」」が見逃している不都合な真実

 「Think outside the box」っつーブログの「女性手帳バッシャーが見たくない「不都合な真実」」という記事が香ばしいことを書いている。以下箇条書きで反論しておく。

・若い男性と高齢女性では妊娠する可能性はほぼないが若い女性と高齢男性なら妊娠する可能性はある、だから男性手帳よりも女性手帳の方が優先度は高いんだ。
→啓発すべきことを「卵子の老化」に限定するという前提に立った上での議論にすぎない。卵子の老化だけ啓発した員だったらポスター一枚、チラシ一枚で済む。この人もその辺のところは少しはわかっているようで、だから「精子の劣化は別の話」とかこっそり留保をつけているわけね。んで、卵子の老化にだけフォーカスを当ててひたすらさっさと生めさっさと生めとばかり繰り返すから女性を機械扱いしている、少子化を女性だけの責任に帰している、セクハラではないかと非難されるわけだ。

・30代後半を過ぎると妊娠しにくくなるという単なる情報提供がどうして非難されるんだ、リスク情報提供は必要ではないか、山岳ガイドだって危険なところの情報を提供しないと責められるぞ。
→さっきの論点と一部重なるところはある。なんで卵子の老化にだけフォーカスを当てるのかねってことだ。生物学的な情報を提供するなら男女問わずに包括的に情報提供するべきだろう。もちろん精子の老化や家族計画等々について。さらには風疹抗体検査の記録欄なども必要だろう。こういう包括的な情報を無視してひたすら卵子の老化にだけフォーカスを当てるから非難されるのだ。

・子育て環境を整えないのが少子化の原因って言ったって生物学的な情報提供が必要でないことの理由にはならない
→現実的に回避する方法が入手できないリスクを説明したところで端的に無意味。防ぐ方法がない危険の説明なんて普通は誰もしない。人が危険の説明をするとき、普通は回避したりリスクを軽減したりする方法の提示がセットになっている。こうしたら回避できる、こうしたら危険が減らせると言ったね。んで、お金がない若い人に卵子が老化しますからさっさと子を産みましょうなんて話したところで一体どうやったらさっさと子産めるのか。そんなこと言われてもねえ、だからどうした、無い袖は振れないんだよで終わっちゃう話。生活保護でも無制限に出すなら別ですがね。そんなわけなのにわざわざ卵子の老化をわざわざご啓発なさるという。リスクの啓発は回避できる可能性があるからやっているんだというさっきの話を思い出そう。つまり、卵子の老化を啓発するってことは今の若者だって啓発さえすれば子を産めると考えているわけで、そこが現実とずれていると非難されるわけだ。

・少子化は女性の地位の向上によってもたらされたものだ、政府の責任とはいえない
→半分はあっている。女性の地位が向上すると少子化は確かに進む。女性の地位が極めて低い途上国などでは人口爆発が起きんばかりだ。確かにそれはそうなのだが、少子化対策を怠った免罪符にはならない。年金財政の話をするときに「年寄りがさっさと死ななくなったから年金財政が危なくなったんだ、政府の責任ではない、年寄りはさっさと死なないと年金財政は持たない」という話をする人はいない(自民党の麻生さんなら果敢にも言いそうだが)。lれがなぜか若い人の話になると「未婚化を反転させるためには、女性が高望みを諦める必要があるということです」(当該記事)などと言ってしまうわけで、ここが不思議でならない。国民生活というのはどんどん向上していくものであって、向上した国民生活に合わせて環境を整備していくのが政府に求められていることなんだけれどなあ。

 以上、つらつらと書いてみた。
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テーマ:少子化 - ジャンル:政治・経済

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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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