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■全国学力テスト‐平均正答率は私立進学率と関係がある可能性がある

 唐突に全国学力調査についてである。この調査により都道府県別の学力に順位が付けられ、各都道府県の教育関係者は一喜一憂していることだろう。また、一般市民の間でもこの調査に関心をもたれる方も多いと思う。ところでこの調査、都道府県別結果は公立学校の結果だけしか公開されておらず、世に言う都道府県別学力順位なるものはすべて公立学校の結果である。このことをご存知だろうか?
 ここで疑問が出てくる。「学力上位層が多く国立・私立に流れ出る都道府県では学力テストの結果が低く出るのではないか」と。そこで私は検証してみた。方法は各都道府県の調査対象学年に占める公立学校生徒の割合(公立率)と学力テスト平均正答率の相関係数を算出するという方法で行った。データは最後に全数調査が行われた2009年のものを使用した。

 まずは小学校の結果である。こちらは公立の生徒の割合との相関係数は見られなかった。一応相関係数は算出したがp値が高く(国語A…0.73、国語B…0.33、算数A…0.57、算数B…0.57)有意な結果とは言えないのでここには掲載しない。このことから小学生の都道府県別の全国学力調査平均正答率と公立学校に通う生徒の割合とは関係がないように見える。小学生段階ではそれほど国立・私立学校に通う児童が多くないことがこのような結果になって表れているのだろう。

 これが中学校になると様相は一変する。中学校ともなると国立・私立学校に通う生徒の割合はぐっと増え、例えば東京都だと3割弱が国立・私立の学校に通う。一方、秋田県は1.6%に過ぎない。ん?これはかなり高い相関係数が出そうな気がする。もったいぶらずに結果を示そう。国語Aの公立率と平均正答率の相関係数は0.4、p値は0.005であるから1%水準で有意である。もっと強い相関が見られたのは国語Bの結果で、相関係数0.45、p値が0.001であった。それぞれのグラフを次に示す。国語A得点
国語B得点
 一方、数学に関してはそれほど強い相関は見られなかった。数学Aの平均正答率と公立率の相関係数は0.22であるがp値が0.13であるから有意ではなく、数学Bは相関係数0.29、p値は0.047で5%水準での有意に過ぎないという結果になった。グラフを示しておく。数学A得点
数学B得点

まとめ
 以上、つらつらと見てきたが中学校国語の結果については公立学校に通う生徒の割合が高い都道府県ほど平均正答率が高い傾向があり、中学校数学についても弱いながらそのような傾向が見られるということになった。さて、このような結果を基にして学力日本一だとかそうでないだとか一喜一憂するのは早計に過ぎると思うのだが、いかがだろうか。
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テーマ:全国学力調査テスト - ジャンル:学校・教育

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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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