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■子どもの入信について その3

またもや前回の続き。
にっし~氏が、彼の設問に対する私の解答について論じている(はてな版はこちら)のでそれに対して反論する。さらに、私の条文見落としについても白状しておく。

そもそも、親権というのは子の利益を保護するためのもので、親の願望を実現するためのものではないことは再三述べているし、解答にも記した。
親権をもって子を入会させることで親の信教の自由を保護しようなどというのは完全に親権という制度の趣旨を無視したものである。
実際、子が有する権利や自由を侵すような行為についでまで親の信教の自由が保護されるとは言えないとした裁判例はある(大阪地裁昭和60年3月18日判決)。

では、どうやって親による入会を止めるか。

私はすっかり忘れていたが、民法が親権者の「代理権」、つまりは子に代わって法律行為をする権限を与えているのは財産に関わる法律行為のみなのだ(民法第824条)。
従って、財産に関わらない法律行為については子に代わってすることはできない。できるのは同意のみ。
そして、宗教団体への入会という行為は法律行為としては珍しく財産に関わらない法律行為。よって、親権者には代理権は存在しないと言うべきである。
さて、代理権が存在しない者による行為は本人に効果は生じない。よって、親が勝手に子を宗教団体へ入会させても無効という結論になる。

参考文献
日本弁護士連合会子の権利委員会「子の虐待防止・法的実務マニュアル」明石書店
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■[雑談]信仰と親子間問題の関係の話題 その3

12 ◆bfimNvQTbのブログの「子どもの入信について その3」より。 そもそも、親権というのは子どもの利益を保護するためのもので、親の願望を実現するためのものではないことは再三述べているし、解答にも記した。 親権をもって子どもを入会させることで親の信教の自由を保

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