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■信仰と親子関係の折り合いについてその2

今回は前々回の続き。
にっし~氏のブログの最新エントリー(はてな版はこちら)にてエホバの証人の輸血拒否事件について触れられている。今回はこのような事件について、私なりの考えを示してみる。さらに、そのエントリーでなされている設問にも解答してみよう。

基本的姿勢
「信仰というのは、教義内容によっては、生死を左右するものである」のではあろうが、大抵の人はだからといって列車にサリンをバラまくようなことははやめてほしいと思っているということを信仰者は肝に銘じるべきである。

輸血拒否事件についてどう考えるか
 子への輸血を親が拒否することをどう考えるか。簡単カンタン、児童虐待ではないか。
にっし~氏のブログでは公式見解も出せずに煮え切らないとしているが、公式見解は既に出ている。
エントリーにて引用されている国会での議論で取り上げられた法律を所管していながら、答弁に出てきていない部署から。
見解は厚生労働省が出している「子ども虐待対応の手引き」というものに示されている。
実は、この手引き、平成11年3月29日厚生省児企発第11号という文書番号がついたれっきとした厚生省児童家庭局企画課長名の通達である。
で、輸血拒否への対応については「第13章 特別な視点が必要な事例への対応」の中の「5.保護者による治療拒否の事例への対応」に示されている。以下引用。

 医師としては、手術など患者に危険をともなう重大な医療行為をする場合には、(意識のない救急患者が運ばれてきたような場合は別として)通常本人の依頼ないし承諾が必要となる。
 患者が未成年の場合、通常は親権者が医師に治療を依頼または医師の治療を承諾している。保護者がこれを拒否して健康が悪化している場合に、医師が職業上の倫理として保護者の承諾を得ずに治療することがあり、その時は社会的な相当行為として許されるが、医師によってはそうした対応を拒否することもある。そのような場合には、児童相談所が児童福祉法に基づく措置をとるしか方法がない。

(アンダーラインは筆者による)

そう、医師が倫理に従って治療を行っても許されるのだ。
そして、医師がそれをためらうようならば児童相談所が措置すればいい。児童相談所には「一時保護」を行う権限がある。
この権限、保護者の意思に反しても行使できるのはもちろんだが、子の意思に反している場合ですら行使できる強大な権限なのだ。
だから、この権限を行使して一時保護として児童相談所が治療を依頼してしまえば万事解決。
しかも、治療拒否はネグレクトという児童虐待の一種なので、当然児童相談所への通告義務がある(児童虐待の防止等に関する法律第6条)。
まとめれば、親が子の輸血を拒否しても必要ならば医師は強行すればいいし、ためらうのならば児童相談所に通告して児童相談所の措置に委ねればいいのだ。

信仰と親子関係についての設問への解答
設問は次の通り。
親が生後間もない子供を、自身が信仰する宗教団体へ入会させることの法的問題を、未成年者の人権主体性を考慮しつつ論ぜよ。

解答
当然子にも信教の自由は存在する。
確かに、未成年者は親権により自由は制約されるが、そもそも親権というのは子が健全に育つように、また、子の利益を守るためのものと捉えるべきである。間違っても親の願望を実現するための権利と捉えてはならない。
本人に判断能力が付くまで教団への入会を遅らせる事による不利益というのは想定できない以上、親権をもって勝手に子の「入会しない自由」を制約する行為はできないものと言うべきである。
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じゃあ、解説スタートってことで。 設問 親が生後間もない子供を、自身が信仰する宗教団体へ入会させることの法的問題を、未成年者の人権主体性を考慮しつつ論ぜよ。 まず、未成年者の人権主体性を考慮しろと言われているので、そっちから論じた方がコンパクトになるだろう

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とりあえず、設問に対して解答らしきものがあったのが、12 ◆bfimNvQTbのブログの「信仰と親子関係の折り合いについてその2」だけだった。 せっかくなので、添削してみることにする。 設問 親が生後間もない子供を、自身が信仰する宗教団体へ入会させることの法的問題を、

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