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■2019年04月
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■私が犯した過ち



 このツイートを目にして、改めて私が犯してしまった過ちを反省しなければならないと考えた。そのような過ちを検証することによって、同じ過ちを二度と繰り返さないようにしなければならない。
 トランスジェンダー当事者に対する差別について、私は明らかに過ちを犯した。その過ちは、シスジェンダーが持っている特権ないし権力を、自覚のないままに自明の前提にしたことにある。そのような認識は、決してつい最近始まったわけではなく、長い間持っていたものである。
 具体的に述べる。昨年秋の時点で、お茶の水女子大学がトランスジェンダー女性を学生として入学させるとの報を当然のこととして受け止めた。その後、差別的な言論がすでにみられたが、すべて一笑に付した。その後、松浦大悟氏の発言などもほぼ同じような反応をした。この、「一笑に付した」ことに、権力関係への認識が欠けていた点はすでに垣間見えるのである。どこが差別的なのか、突き詰めて思考することなく、単に付和雷同的に反応しただけであったからである。

 そして、今回の発端になった問題発言「ツイフェミの言うことは理解できる」である。この発言の背後には、露骨にシスジェンダーが持っている特権を当たり前のこととして受け止める態度があった。だからこそ、トランスジェンダー女性を不審者として扱う文脈で、そのような発言をしたのである。シスジェンダー女性を不信の目で見ることをしないことが、そもそもシスジェンダーの特権を承認し、再生産することに加担していた。であるから、トランスジェンダー女性の存在そのものを審判するような言動に走り、ついに多くの方に苦痛を与えることになったのである。
 現在の社会システムがシスジェンダーの人間に最適化されていて、そのシステムを空気のごとく受け止めていた。そのことに対する認識があまりにも欠けていた。少なくとも反差別を訴える人間としては「失格」と言わなければならない。
 これまで当たり前のように「トランスジェンダー女性は女性である」と考えては来たが、それとても到底考え抜かれた思考ではなく、単に付和雷同したに過ぎなかった。だからこそこのような過ちを犯したのである。確かにTERFの扇動の影響を受けたのは否めないが、そのような煽動の影響を受けたのは、明らかに私の認識の過ちからであった。シスジェンダーの人間が持つ特権に対して正しく認識していれば、TERFの扇動などには乗らなかったのである。
 シスジェンダーの人間が持っている特権を無自覚の内に前提にしていたことは、トランスジェンダー女性だけを不審者として扱う思考に露骨に現れている。シスジェンダーの人間が犯罪者である可能性など当たり前のごとく考えることはなかった。だからこそ、トランスジェンダー女性だけを異質なものと捉え、すべての人間が異質であるということに思考が及ばなかったのである。

 そのような誤った認識に気づいたのは、今月半ばごろであっただろうか。「なぜシスジェンダー女性は不審者扱いされないのだろうか。トランスジェンダー女性が不審者ならシスジェンダー女性も不審者ではないか」と。ここで、初めて自らの過ちの根本に気が付いたのである。当たり前のことであるが、トランスジェンダー女性が不審者ならシスジェンダー女性だって不審者なのである。
 見も知らぬ他人一般がそもそも不審者であり、であるから見も知らぬ他人にプライバシーを晒さないでよいシステムを構想するべきであったのである。それを、トランスジェンダー女性のみを不審者と扱う思考に至ったのが過ちであった。
 何を今更と思われるであろうが、ともかくも私の反省を(不十分であろうが)述べる。願わくば、このような過ちを二度と犯さないことを願いたいが、また犯すであろう。その際は容赦のない批判・叱正を期待したい。
 最後になりましたが、私の発言によって大いなる苦痛を覚えた皆様、誠に申し訳ございませんでした。
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Author:資料屋
ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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