■2015年05月
ヘッドライン

■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■「『きもくて金のないオッサン』が救われないのはフェミのせいだ」は単なる八つ当たりないしは「男性特権を取り戻せ」と言いたいだけ

 togetterに決して救われない社会的弱者「キモくて金のないおっさん」について語る - Togetterまとめなるまとめが上げられていた。「キモくて金のないおっさん」は救われない、フェミニズムが女性の権利ばかりを主張して男性の権利を無視してきたからだと言う、はっきり言ってしまえば八つ当たりでしかないようなエントリである。
 実際のところ、男性は結構「救われ」(括弧書きしたのはこういう言い方が大嫌いだからであるが)ている。総務省統計局「平成21年全国消費実態調査」によれば、年収100万円未満の単身世帯は世帯主が男性であるものが343,530世帯、女性であるものが782,789世帯。年収100万円未満世帯のマジョリティは女性である。ところが、生活保護を受給する単身世帯は男性488,599世帯、女性430,592世帯と、男性のほうがわずかばかり多い。分母となる低所得世帯の数を考え合わせれば、男性貧困層は結構生活保護を利用できていると言える。ここで女性は家族が助けるから生活保護を受けずに済んでいるんだなどという反論も出てきそうだが、今見たのは単身世帯。家族と生活をともにしていない。また、仕送りなども含んだ年収なので、仕送りをもらってるのだと言う反論も的外れである。

 当該まとめでは「子どもや女性の貧困などの他の領域の人って、いろいろ理由つけて、キモくて金のないオッサンについて考えないことを正当化してくる」などと言う意見もあるが、貧困について発言し活動している方々で「キモくて金のないおっさん」を無視している人など私は寡聞にして知らない。湯浅誠氏も、稲葉剛氏も、みわよしこ氏も、ホームレスに代表される男性貧困層にきちんと目を向けている。男性貧困層を無視しているのはフェミニズムや貧困を語る方々ではなく自己責任論者だ。生活保護バッシングをしている連中はほぼ全員がまさに「キモくて金のないおっさん」層を非難しているようなものだし、それ以外にも非難している連中は少なくない。たとえばこの人など。
 これは船井総合研究所の山内栄人氏の発言であるが、中卒やら元引きこもりの人間などなんら理由がなくてもクビにしたいという気持ちを決して隠すこともせず、それを非難した人間に対して一度現場を見るべきだなどと平気でのたまう。一応「まともなルートに戻っていただきたいと私は思っています」とカモフラージュにもならない発言をしているが。
 「キモくて金のないおっさん」を非難しているのは、フェミニズムではなく生活保護バッシングをはじめとして自己責任を強硬に主張する論者である。
 だいたい、件のコメント欄を見ていると「キモくて金のないおっさん」を救うための策として出てくるのが、生活賃金よこせでも社会保障を厚くしろでもなく、性別役割分業の復活と男女共同参画の廃止だけである。彼らは一番有能な女性を一番無能な男性の下につけて男性に付き従わせれば男性は救われるって言いたいわけだ。そこでは女性の立場を無視している。このことを見るに、要は彼らは男性特権を取り戻したいと言いたいだけである。
 私は「キモくて金のないおっさん」予備軍だと自負しているが、男女共同参画廃止やら性別役割分業の復活よりも社会保障の充実と最低賃金大幅引き上げのほうが助かるがねぇ。
スポンサーサイト

テーマ:性差別 - ジャンル:政治・経済

プロフィール

資料屋

Author:資料屋
ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。