■2013年06月
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■子を持つ世帯が負担している教育費は所得の伸びを上回って増えている

 はてさて、まさか覚えている方も少ないだろうが一ヶ月以上も前の記事「「世代間格差は存在せず世代内格差だけ」というのは間違いだ」の続きである。データ集めに少しばかり時間がかかったのと私の不精のなせる業で一ヶ月も置いて続編が出てくるのである。
 先の記事で批判したブログ「Think outside the box」はその後の記事で「世代間の給付と負担のバランスの変遷を定量的に論じることが主旨では」ないとして逃げの姿勢を打っているがそうであれば「一見すると世代間不公平のようですが、その実は世代内不公平ということです。(闘争するなら世代間ではなく世代内で)」などと書かなければよいのであって、世代間不公平だけでなく世代内不公平も存在することの指摘にとどめればよかったのである。
 氏は一応「子育て負担と保険料負担は後の世代ほど高額化していますが」としてはいるがその後に「実質所得も増加」しているからやはりこちらの世代間格差は存在しないと考えているようだ。

 そこで私は子育て費用のうち教育費の推移を調べてみた。使用した統計は総務省統計局が作成・公表している「全国消費実態調査」の各年版である。この統計の報告には世帯属性別の結果も収載されており、ここではその中の夫婦と子一人の世帯のデータを用いた。これは子が一人であることによって他のきょうだいの影響を受けることなく子一人に費やされる教育費の状況が子の年齢別にわかるからである。なお、教育費の指標にはこの報告に載っている「教育関係費」という数値を用いた。狭義の教育費(授業料)のほかに通学定期代や塾代なども含まれており、教育に費やした経費がより正確にわかるからだ。
 それではグラフをご覧いただこう。まずは子を持つ世帯(全世帯…勤労者世帯のみではない。以下同じ)の年間収入に対する教育関係費の割合である。これは小学生の子がいる世帯の年間収入に対する教育関係費の割合、中学生の子がいる世帯の年間収入に対する教育関係費の割合…というように分類してある。なお、データを見やすくするために分母である年間収入を12で割った数を分母としてある(これも以下同じ)。
子を持つ世帯対教育費
 夫婦と子一人の世帯とあるのは夫婦と子一人の世帯すべてをあわせた平均という意味である。ここで注目すべきは子が高校生・大学生の世帯の教育費支出割合の伸びである。一旦は経済成長に伴って教育費支出割合の減少が見られたが結局増加しているのである。さらに、2004年から2009年にかけてその割合を減らしている。これは経済の縮小が影を落としているのだろう。その割に夫婦と子一人の世帯全体をあわせた平均値で見ると教育費支出割合は増えていないが、これは成人して学校を卒業した子がいる世帯の割合が増えたためと思われる(参考表3、4)。

 続いては中間所得層の年間収入に対して子を持つ世帯が支出した教育関係費の割合である。分子は子を持つ世帯が支出した教育関係費だ。分母の中間所得層は第五・10分位(全世帯…勤労者世帯のみではない。)とした。これは所得が低い方から世帯を順番に並べて行ってこれを世帯数で10等分したときに5番目のグループに入る層がこれである。それではどうぞ。中間所得層対教育費 こちらも右肩上がりである。特に高校生・大学生の伸びが著しい。

 さて、ここまで見てくればわかるように、子育て負担は実質所得の伸びを勘案しても世代ごとに異なるのであって、Think outside the boxが言う「「幼少時に親から受けた便益(を金銭換算したもの)」と「成長後に親に支払う金額」をそれぞれ1人当たり1と」するなどという仮定は現実社会には当てはまらないことがわかる。

 なお、今回の記事に使用した数値を数表として掲載した。「続きを読む」から参照することができるので興味のある方は参照いただきたい。
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■ネトウヨかぶれの高校生を「ネット童貞」と呼ぶことの是非

 twitter上でK-POP好きの高校生女子に対して大量のスパム攻撃をしている高校生がいた。それに対してキナコさんという方が介入してスパムブロックを呼びかけた。結果、その高校生は逆ギレ、キナコさんにスパム攻撃を行った。当然キナコさんは怒り、関係機関への通報となっているわけだ。詳しい流れは以下のまとめを参照いただきたい。

メンションスパム攻撃をしたネトウヨ高校生への対応 - Togetter
高校生によるスパム攻撃の顛末。レイシズム、ネットとリアルは繋がっている。 - Togetter
ガキだからって手加減しねーよ。っておはなし - Togetter
キナコ氏pago18のアカウント凍結を呼びかけるXperiaACROさん - Togetter

 これについて現在twitter上では未だにやり取りが続いているわけだが、そのやり取りの中で被害者であるキナコさんに対して執拗に反論してくる中高生たちを「ネット童貞」と呼んだことが波紋を呼んでいる。この件については医科のまとめを参照されたし。

ネトウヨかぶれの中高生を「ネット童貞」と呼ぼう! - Togetter

 ここで検討したいのは、このように執拗に絡んでくる中高生たちを「童貞」と呼んで蔑むことの是非である。先んじて結論を述べておくとこのような行為はよろしくないが、しかし、しかし。と言ったところである。
 この件では私ももやもやしたものを抱えながら当事者であるキナコさんにツイートをしていたのだが金明秀さんのツイートを読んでキナコさんの動機などもより深く理解できた。なにしろリプをリブだと思ってしまうくらいパッパラパーなのでなかなか鈍いのだ。その上で考えたこと。童貞なのは別に責められることでもなんでもない。個人の自由に属することである。一方で今回高校生たちは女性ばかりを狙い撃ちして攻撃し、そしてそんな高校生を擁護したりしているわけだ。どう考えても獣のごとくハァハァしているとしか思えない。そんなことをしている連中が下劣であるのは言うまでもない。そこで童貞と蔑みたくなる気持ちはわからないわけでもない。わからないでもないのだが単に童貞であるというのは個人の自由。今回の高校生たちが個人の自由では済まされない行為をしているのだから童貞という語では表せないのだ。むしろ童貞といういい方は手ぬるすぎたとも言える。
 獣のごとく他人の都合も考えることなくハァハァしている連中、そんな連中を指し示す語がそういえばあったではないか。「変質者」とね。今回の高校生たちはまだ本格的に染まっていないようだからさしずめ予備軍だ。だから「変質者予備軍」。これでどうだろうか。
 ただし、今回の件でキナコさんをなかなか責めきる気にはならない事情もある。もともと女性に対してハァハァしていた連中の動機を鋭く突くには童貞という言葉がよく効いたのだ。そんな効果的な劇薬をたくさんのメンションが飛んで来てうんざりしていたキナコさんが使ったとしてもこれを責める気にはならないのだ。

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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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