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■警察統計に出てくる性犯罪の数は、実際に捜査機関に申告した人のうちでも氷山の一角

 法務省法務総合研究所が行っている「第4回犯罪被害実態(暗数)調査(2012年)」によると、過去5年間に性暴力の被害に遭った方の割合は1.3%。そのうち、18.5%が捜査機関に申告したと言う。2012年の16歳以上人口を分母にすると、過去5年間に性暴力の被害に遭った方は142万人余り、そのうち26万人あまりがその性暴力を捜査機関に申告している。
 では、警察の統計を見よう。刑法犯としてカウントされる強姦、強盗強姦、強制わいせつ、公然わいせつの2007年から2011年までの認知件数は55,585件。迷惑防止条例違反(粗暴行為)による送致件数は29,100件。2つ合わせて84,685件。これが、警察統計上の過去5年間の性暴力の数である。
 警察統計に表れる性暴力の数は、申告した数から比べてもさらに氷山の一角に過ぎないことがよくわかる。被害者が捜査機関に申告しても、必ずしも警察が犯罪として認知するわけではないのである。そして、犯罪として認知しなければ認知件数としてはカウントされない。痴漢が含まれるところの迷惑防止条例違反に至っては、送致件数であるから、被疑者が特定されて送致されない限り件数にはカウントされないのである。
 このように、警察統計には暗数が相当あるのである。
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テーマ:犯罪 - ジャンル:政治・経済

■みおふぉん、SIM交換したらどのくらい時間がかかるかレポート

 ひょんなことから、みおふぉんのSIM交換をすることにした。どのくらいの時間がかかるか、メモ代わりにほぼリアルタイムでレポートする。
2017年9月8日朝9時ごろ サイトで申し込み
同日 11時05分 本人確認終了の連絡が届く
2017年9月9日朝9時30分頃 切り替え前のSIMが使えないことを確認
2017年9月10日13時20分頃 切り替え後のSIMが届く

というわけで、ダウンタイムは28時間余り。土日を挟んでこれだから、IIJはなかなか頑張ってくれたと思う。

■映画「月光」を見てきました。行き帰りの電車内で山本潤さんの本も読みました。

映画「月光」を、再度観てきた。何度観てもつらいものはつらいものだね。
今回の感想。身近なところに、性暴力被害への入り口はぽっかりと口を開けているという恐ろしさを感じたのが一点目。性暴力被害ももちろん日常の関係性の中から発生するものとして描かれていたが、二次被害もまた何の気なしに誰もが引き起こしてしまう。主人公(この主人公が性被害に遭うわけだが)の母親は、子どものための施設を運営していたりする。そんな母親でも、過去の近親者による性被害を打ち明けられたら「今更何を言ってるの」などと反応する。こういう反応って、残念ながらよくあることのようだ。
二点目。この映画でメインとして描かれている性被害を打ち明けられた母親と主人公が、車に乗ってどこかに行くというラストシーン。車に乗って震える主人公を母親が強く抱きしめ、大丈夫よ、大丈夫よとなだめるシーンでつい落涙。一回目に見た時も確かにこのシーンで感動した覚えがあったが、二度目はさらに強かった。
三点目。性暴力加害者のこともまた描かれていた。仕事はうまく行ってない、家庭でも疎外されている、そんな男が、支配欲を満たすために性暴力に及ぶ。これは監督があいさつの中で言っていたことであったが、性暴力加害者がまさに支配欲から性暴力に及んでいると言うことを描いたのだという。
少なくとも日本に住む男性なら、女性に対する支配欲は無意識のうちに身に着けて育ってきている(はず)だから、これは男性である私にとってもとても「痛い」映画だった。
加害者のことに話が及んで思い出した。これこういうところでどこまで書いていいのかわからないが、知人に性暴力加害に及んだ者がいたのよね。うち一件は未遂、一件は既遂。どちらも警察に届けられなかったからついに闇に葬られたはずである。それでも、彼らは若いうちの軽微な過ちだと思って大して気にせず生きているのであろう。詳しくは聞いたこともないが。そんなことも思い出しながら、性暴力加害も、まさに自分事としてとらえたのであった。
自らの加害性をしっかり見据えて行かないとならないと感じた。実際私も女性に対してセクハラ発言は何の気なしにしたことがあって、そのたび注意されたりしているわけで、だからこの映画の加害者と地続きのところにいるのは間違いないのだ。だから決して他人ごとではない。

で、「月光」を観に行く電車の中で一気に読んだ「13歳、「私」をなくした私 : 性暴力と生きることのリアル」(山本潤著、朝日新聞出版)。「月光」は、ラストシーンである種の救済があったかのように描写して終えているが、現実にはそんなことはなく、長い長い道のりをたどらなければならないことをこの本は記している。言われてみれば当たり前だけど、性的被害からの回復には、とても長い道をたどる必要があって、その長い道を余すところなく描いていた手記だった。
私は男性の目線から見てしまうので偏りがあるのはご容赦いただきたいと思うのだが、一点目に目についたのは、働いているときに同僚や関係者の男性が襲い掛かってこないことを目の当たりにして、すべての男性が危険なわけではないのだと認識することができたと書かれていた部分。「加害に及ばない」という当たり前のことだけでも、被害者をエンパワメントする力になるのだと、私はそう読んだ。
二点目。そんな彼女も、対等な関係を結んでくれる男性をついに見つけ、結婚することになる。それもまた、彼女をエンパワメントすることになる。
著者は最後に、「性暴力被害者・サバイバーを優しく、温かく、心強く支えてくれる、そんな人たちが一人でも増えてくれることを願っています。
 その一人にあなたがなってくだされば、こんなに嬉しいことはありません。」
と結んでいる。さて、ひるがえって自分のことである。これまで、私はちゃんと女性たちと対等でまともな関係を築いてきただろうか?そもそも築こうとしてきただろうか?どこか押しつけがましく、どこか支配的ではなかっただろうか?自省を始めると、おそらくは際限なくなる。
明日、私の目の前に性暴力被害者が現れないとも限らない。もちろん、その方は私にそんなことは素振りも見せずにさりげなく振る舞うだろう。そして、その可能性は決して低くはない。何しろ、私は性暴力加害の話なら知人友人から、性暴力被害の話なら妹から実際に(聞いてて嫌になるほどたくさん)聞いているから、遠い世界でだけ起きる出来事とはとても考えられないのである。
さて、私は、そんな現実を知っている。そして、女性たちと、対等で水平な関係を構築する必要性も知っている。しかし、では、私にそれができるだろうか?正直、自信はない。なんとなればホモソーシャル的な価値観に浸って生きてきたのは間違いないし、知らず知らずのうちに男性こそが中心!な価値観は持っている。もちろん、それがあまりにも目立つようだと、私もとても違和感を感じるわけだが(それは父親の影響もある。「男のメンツ」だかなんだかなんて単語を裁判所に出す反省文的なものに書いていたことがある)。
やたらと家庭内で頭に立ちたがる父親の姿を見て育ってきていて、もちろんその男性中心な価値観には違和感を覚えてはいるんだけれど、だけれども無意識のうちにそんな価値観は身に着けているはずで、だからこそ原罪意識のように「男性中心な価値観は自分と分かちがたく残っている」ことを自覚していかなければいけないのだと思う。

そして何よりも、この本で描かれている性暴力加害者が、まさに「男性が家族を支配するもの」という価値観を持った男性だった。
従来の男性なら一人前に稼いで、って価値観は息苦しいと。でもそれは家族を支配する欲求の対価でもあるわけで。
これは相当な難題を抱えたぞ。と、季節の変わり目に思ったのでした。

ということをつらつらと考える一日だった。

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■30代男性の所得は減る、家賃は高騰する。これで結婚できない男性が増えるのも当然ですね

 昨日に引き続き、またもや政府統計をほじくり返していた。まずは次のグラフ。30代所得階級
 1992年に比べ、年収が低い30代男性が明らかに増えたのが見て取れるグラフである。続いて、下のグラフをご覧いただきたい。家賃間代階級別住宅数
 こちらは、低家賃住宅が相当の割合で減少したことがはっきりとわかる。所得は減ったのに対し、低家賃住宅もまた減った。これで、どうして30代男性は結婚できようか。結婚が減るのもむべなるかなである。

■ん?女性は弱者男性と結婚したがらないと言うけど、夫だってそれなりに弱者女性と結婚したがらないよね

 厚生労働省の「第14回出生動向基本調査」のデータをあさっていた。婚姻直前の所得のデータがあればいいなと思いながら。そのものずばりのデータはなかったが、夫の学歴・妻の学歴のデータは存在した。それなりに代理変数として使えるのではないかとにらんで、ここに仮説を提示する。
 2005年以降に結婚した夫婦のうち、夫が大学・大学院卒である夫婦は551組。そのうち、妻が中学校卒業である夫婦は5組。2005年以降に結婚した夫婦全体のうち妻が中学校卒業であるものの割合は3.6%であったから、その平均よりは低いことになる。男性は弱者女性であろうとも結婚していると言うには、ずいぶんと弱いデータではないか。女性は弱者男性を選ばないと怨嗟の声を上げているが、何のことはない、男性だって弱者女性を選ばないのである。この事実と向きあったうえで、女性に怨嗟の声を上げる前にするべきことを考えるほうが先ではないか。

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ブログ名変えた(2011.4.24)。落ち着かないなあ。

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